ペットを連れての生活保護受給

鬱で身も心もボロボロの母子家庭、家は立ち退きで引っ越しが必要、

障害年金では家賃を全て持って行かれて生活が出来ない、

数年探し続けて仕事は見つからない、という状況に追い詰められ、

今まで矜持でこらえていた生活保護の申請に向かいました。

 

家の引っ越しは何とか目途が立っていましたが、

元々家賃の高い地域で、ペットがいるいないに関わらず障害年金で生活できる可能性はなく、

その上にペット可のマンションは二軒、アパートや長屋は見つからず、

高いマンションに入居せざるを得ませんでした。

 

最初はケースワーカーさんではない、聞き取りの担当の方でしたが、

ペット可で見つかった家に何とか入居していた家賃の高い家の資料にさっと目を通し、

「家賃が高すぎる。引っ越ししてから、話はそれから。犬は保健所で処分して」

 

言葉が一瞬出ませんでした。

「里子に出せ」、というなら、出来る出来ないにかかわらず、受け止め方は違ってきます。

里親の家で、こんな貧乏な家で、鬱の飼い主に飼われているよりは愛犬も幸せかも、

と考えたかも知れません。

でも、保健所のガス室で窒息死を命じる権利が役所にはあるのでしょうか。

 

足繁く申請に通い、担当の方のペットへの言及はなくなり、

担当のケースワーカーさんが家に訪問に来られましたが、

鬱で不安定な精神状態での、犬との生活は安らげること、

支えになることで、問題はないと言われました。

 

経済的に問題の無かったころに迎え入れた愛犬を、人間が落ちぶれたからといって

簡単に手放すことを、自分にはどうしても許すことは出来ず、生活保護の範囲内で、

人間と犬が暮らすことになりました。

 

高い家賃を払い続けるメリットはあり、そのマンションは

犬を飼っていない人がいないという環境で、安心できました。

ただ、やはり経済的に追い詰められ、生活保護での住宅扶助を圧倒的に超えていたため、

安い家をくまなく探し回り、転居、そこで今度は愛犬の一生物の病気が見つかり、

何だかんだと、生活保護で安心だよ、というペットとの生活を得られるわけではありません。

 

ペットを飼う以上、生活保護やそれ以下の収入になっても、責任を持つ覚悟が必要です。

生活保護受給者のペットに関して、ケースワーカーさんの判断はマチマチなようです。

元から飼っている犬猫を処分しろというケースワーカーさんの話はそう聞きません。

せいぜい、里親を探しては、とアドバイスされる程度ということが多いようです。

 

高齢者の場合は、ペットに癒されるメリットを重視し、高齢受給者のケアに気を配りながら、

ペットが受給者の負担にならないことを条件として認められるケースがあるようです。

 

税金から出ている生活保護費で犬畜生を飼っている、という世間の冷たい目もありますが、

その保護費で、改めて新しい犬猫をペットショップに買いに行く、というのでないのなら、

今まで苦楽を共にしてきたペットが最後の眠りにつくまで、

慎ましく一緒に暮らし続けることに、目くじらを立てる風潮を悲しく思います。

 

ペットに関わる出費はギャンブルなどのように、

無意味な遊興費としての出費には当たらないのではないでしょうか。

酒を飲み、煙草を吸う受給者に眉をひそめる気はありませんが、

家族として愛しているペットとの暮らしは、

パチンコで豪遊し、あっという間に保護費を使ってしまうのと同じレベルの贅沢に分類されるのでしょうか。

 

高齢になってきた愛犬を、今の狭すぎるオンボロ家屋で、

寝る場所もない中で体を寄せ合って眠りながら、

経済的に幸福にしてやれなかった責任を感じはしますが、

一緒にいることを許された生活保護制度に感謝しつつ、

それを糾弾する人が一人でも減ってくれればと思うのです。



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ペットを連れての生活保護受給 への2件のコメント

  1. 匿名

    私も生活保護になる前から飼っている8歳の犬がいます。
    うつ病になり仕事をドクターストップされ、やむなく生活保護になりました。
    やはり、犬が居ながらの生活保護受給金は厳しいです。犬の食費、病院代金はすべて私の食費を減らして支払っています。ペット可能物件しか住めないので、家賃も食費を減らして支給される4万円に2万3000円自腹で払うしかありません。いくら節約しても普通の食事もできず、ずっと私は栄養失調です。
    また、昨年10月に上階に管理会社の注意を16回も聞かず、未だに生活騒音を出し続けている男のせいで、自律神経失調症と、あとひとつうつ病に加えてからだが悪くなりました。医師の診断書と、生活騒音を録音したもの、メモしたものを被害届と一緒に警察に出せば、上階の騒音主の男は傷害罪になるそうです。役所や、医師は警察に依頼すること。引越をすることばかり言います。
    私も今すぐにでも引越したいです。
    でも、私は心身共に疲れはてた上に
    犬が居るのでなかなか役所の言う金額の家賃の物件が見つからず、死にたいくらい苦しいししんどいです。
    つらいの一言に尽きます。

    返信

  2. 匿名

    私は受給を初めてまだ2日目です。心身共に疲れ果てています。
    猫を始め動物がたくさん居ました。全て手放すのが生活保護を受けられる条件でした。

    猫は私の命です、異常なほどです。なので今は全身全霊強い悲しみと痛みだけです。

    ですが上の方の気持ちもよく解ります。本当に。
    私自身貸付金のおかげで今日の通院に行くことが出来、食べ物が買えて、命を救われたんです。
    私自信もう少し考えなければ、と思います。

    返信

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