私は、現在44歳で生活保護は受給しておりません。
しかしながら、過去33歳から41歳までの約8年間は、
仕事が見つからず、やむなく生活保護を受給しておりました。
最初の生活保護申請には勇気が要りました。
本当に私が申請をし、生活保護が通るのだろうか?
本当に国からお金を頂けるのだろうか?
通らなかったらどうやって生きていけば良いのだろうか?
もし通らなかったら死ぬしかないのではないか?
と、それはもう心配で心配で、申請中の1ヶ月間はとても長く感じました。
夜も寝つきが悪かったですし、ドキドキもしておりました。
毎日毎日、お金や日々の生活、生きていく事の意味、これから先の不安で、頭の中がいっぱいでした。
とにかく軽いノイローゼ状態だったような気がします。
とても過酷な1ヶ月間でした。
そしてとうとう生活保護申請期間も終わりを迎え、待ちに待った生活保護が降りました。
やったぁ!生きていて良かった!
私の心は嬉しさに満たされ、先行きの不安は全て無くなりました。
市役所の担当の方お2人が神様のように思え、神様って本当にいるんだ!
と、一人で生きていく事にも少し希望が生まれました。
世間の方々にも感謝致しました。
今この文章を書きながらも、私のような自力で生きていく事が出来ない人間に、
手を差し伸べてくれた世間の方々、あの8年間本当にありがとうございました!
と、そういった気持ちが溢れてきます。
今はやっとの思いで自立し、良いパートナーにも恵まれ、お仕事もさせて頂き、
充実した毎日を送らせて頂いています。
もちろん生活保護受給中には色々な制約があり、
またお仕事を探す、自主活動を毎月する事が義務でした。
一番辛かったのは自動車の購入禁止です。
どこへ行くのにも自分の足でしたので、
片道30分かけてスーパーへのお買い物にも行っておりましたが、
自動車に乗用されている方々を正直うらやましく思っておりました。
旅行にも、当然行くことは1度もありませんでした。
生きてくだけで、本当に食べていくだけで必死でした。
衣料品もフリーマーケットで買っていましたし、毎日のおかずは偏った食材ばかりで、
レトルトのミートスパゲティとナポリタンばかりよく食べていました。
それでも世間の方々の税金で生きているのですから、
それくらい仕方ない事だ、食べていけるだけ幸せだと自分に言い聞かせ、
感謝の気持ちも忘れず、日々慎ましく静かに暮らしていたあの8年間、
周りの人々をどれだけ羨ましく思った日々だったでしょう。
涙が今やっとこぼれそうな気持ちです。
もう戻りたくはありませんので、私は今ある仕事を大切に、
自力で生きていこうと、さらに強く思います。