私の祖母は、生活保護受給者です。
82歳になります。
私との関係は、母方の祖母に当たります。
今から、彼女達が味わったことや聞いた話をしたいと思います。
私の祖母は、東京で働いていました。
その当時は、祖父も生きていたので、長男夫婦と一緒に暮らしていました。
祖父母は、私の誕生日になるとプレゼントを贈ってくれる優しいふたりでした。
しかし、祖父が心臓の手術になり働かなくなったので田舎に帰ってきました。
場所は東北地方です。
祖父は50代後半で心臓にペースメーカーを入れていた為、障害者手当と生活保護を受けていました。
もちろん、祖母も仕事が出来ないために2人分、支給されていました。
しかし、生活保護受給者に対してはひどい扱いが待っているとは誰も思っていませんでした。
祖父母には子供が3人いるのですが、
母は長男の家に嫁ぎ、家計に余裕すらない状態なので生活保護をお願いしました。
その他の長男夫婦、次男夫婦も同じような理由により生活保護をお願いしたのです。
その際には、かなりの書類や資料を提供したとの事でした。
自分の親とはいえ、やはり嫁になった、私の母親の立場は弱いものでした。
それから、祖父が肺がんになり、余命宣告されました。
そこで、私達は時間を見つけては祖父の顔を見るようにしていましたが、
祖母はいつもくるとお金止められるからと、話していました。
つまり、私たちが面倒をみれると判断されるらしいのです。
市の係りの人が来て、そう話していたらしいのです。
私としては、余命宣告された祖父と会えるのはあと少し、でも、それも出来ない。
田舎では良くある話です。
それから、1カ月後、祖父はなくなりました。70歳でした。
余命宣告をされてから、2度しか顔を見せてません。
生活保護受給者は、余命宣告されても会いに行ってもダメなのでしょうか?
私は何の為の、生活保護だ。と、今になって思います。
たしかに、私たちが面倒を見る事が出来るのであれば、そうしたかったです。
でも、母親は長男の嫁です。
しかも、亡くなったのは農作業が忙しく大変な時期の夏です。
それでも、片道一時間かけて車で家族みんなでワイワイ会いに行きたいとおもったのです。
私の父親も母の気持ちをくみとり、会える時間を作ってくれたんです。
それも許されない生活保護ってなんですか?
私はそうおもいます。
祖父の葬儀は、家族のみで行いました。
そこに来てたのは、市役所の人です。
私は知らなかったのですが、母親から後で聞かされて怒りに震えました。
葬儀がどれだけの規模で、行われてるか見にきたそうです。
しかも、お通夜に紛れて黒い服を着て、いかにも悲しんでるかのようにです。
これが生活保護受給者の実態です!