生活保護者の見える苦労

私自身は生活保護を受給している身ではありませんが、私の勤め先は心療内科です。

受診される患者さんにはもちろん生活保護の方も多数いらっしゃいます。

大多数の生活保護の患者さんは受給している理由として

「心身の状態が良くなく、働く事が出来ない」ので受給されています。

特に心療内科ですので、心の問題を抱えている方が多くいらっしゃいます。

 

生活保護を受給し始めた経緯も様々で、

「旦那さんのDVから逃れて、新たな生活を始めた為」

「過去に犯罪歴があり、その後まともな就職先が見つからないため」

「未婚で出産し、中卒で働いているが心身の状態も良くないので、

生活の足りない部分を生活保護で補っている」など、

本当に色々な事情のある方が様々です。

 

しかしながら、生活保護も厳しい監視の目があるように私は働きながら感じています。

まず生活保護を受給すると、病院を受診する際には「医療券」というものが保険証の代わりとして、

役所から発行されて受診に来ます。

これを提出していただくことによって、医療費の負担なく受診する事が可能になるのですが、

受診した後にはかならず役所の担当の方と診察をした先生による「病状調査」というものがあります。

これは生活保護受給者がどのくらいの頻度で受診をし、

どのような病状であるか、回復の見込みは?などを確認するために、

定期的に役所の担当の方と先生が面談して話を伺うというものです。

 

例えば生活保護を受給する前に病院を受診していた場合には、

「どの程度の病状で、なぜ働くことができないのか」を先生に伺いに来ることもあります。

その聞き取りによって、生活保護を申請した患者さんが

「本当に生活保護を受給するべき病状か」を判断するかを見極めているそうです。

これを元に総合的に判断されて、働くことが可能である場合には当然、生活保護は受給が難しくなります。

 

中には上記にお話ししたように、シングルマザーで病気でも頑張って働きながら子供を育てている方、

DV被害に苦しむ方など、本当に行政の手を差し伸べてもらうべき方もたくさんいます。

私も女性なので「子どもを学校にいかせて、きちんと育てたい」

「過去を克服して社会復帰したい」

などの気持ちは痛い程伝わってくることもあります。

 

逆に不思議なのが、厳しいはずの生活保護の条件をうまく潜り抜けて、

生活保護に甘えている人も少なくはありません。

パソコンなどの財産は生活保護を受ける際の財産としてはグレーゾーンと言われているようですが、

パソコンとスマホがあり、チャットをしていないと気が済まない。

チャットをやって、その中の人間関係に心を病んで仕事が出来ずに生活保護を受けて、

心療内科を受診・・という方も中にはいます。

 

私の個人的な意見として、これは不思議でたまりません。

なぜなら、パソコンを辞めて、その人間関係を断ち切ればいいのではと思うからです。

パソコンの中の友達が本当の実生活に繋がるとは思えないからです。

 

生活保護受給者にも様々な苦労や事情を抱えている方がたくさんいます。

本当に受給が必要な方、社会的弱者に対して有効的に

私たちの収める税金が遣われる事を病院で働きながらも切に願っている今日この頃です。



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