生活保護を受給している祖母の話

現在92歳の祖母が生活保護を受けています。

 

市役所に生活保護について相談しに行ったら、色々話を聞いてくれたようで、

後日母を含めた3人の子供達に

「お母様が公的な援助を求められていますが、

近親者から援助が可能な場合は近親者に援助してもらうことになります。援助可能ですか?」

という主旨の手紙が来ました。

 

母は3人姉妹の三女なのですが、伯母1(長女)は自営業で失敗して借金があるので無理で、

伯母2(次女)はパートをしていますが子供が4人いて生活がギリギリなので援助は無理と回答しました。

母は専業主婦で収入なし、実子である姉2人が面倒見れないと言っているのに

他人である父に迷惑はかけられないという考えから我が家も無理と回答しました。

父に収入があるので生活保護は却下されるかなあと思ったら、意外にあっさり申請が通りました。

 

収入を証明する書類や確定申告の書類等の添付も一切不要でした。

このあたりお役所仕事だなあという感じがしましたが、とりあえず許可してくれたのは良かったです。

 

その時私は高校生だったので、生活保護の細かいことまでは聞いていませんでしたが、

母からは「おばあちゃんにお小遣いをあげると、お小遣いをあげるくらいなら援助できるんじゃないの?

って市役所の人に思われるからお金はあげないことにする。

代わりにお米とか油とか買い物したものをあげようと思う」と言われました。

 

万が一お金をあげて祖母がうっかり周囲に「娘からお小遣いをもらった」

というのを避けるためだそうです。

 

買い物したものを渡すのは援助じゃないのか?と思いましたが、

それは「高齢だから重たいものを運ぶのは大変だから、ついでに買ってきた」という理屈で通すそうです。

 

あと、生活保護を受給している間に亡くなると親族は勝手にお葬式ができないと言われました。

自治体によっても違うそうですが、祖母の住んでいる地域では市役所が火葬場の対応だけしてくれるという話を聞きました。

 

10年近く前の話なので、今は制度が変わっているのかもしれませんが、

根掘り葉掘り聞くべき話ではないと思ったので、

その流れは母や伯母達が理解していれば良いと思っています。

 

ちなみに生活保護の受給者は貯金が認められていません。

貯金にまわすだけの余裕があるなら、生活の援助はしなくてもいいだろう、ということになるからです。

 

そんな祖母から結婚祝いやら出産祝いを頂いたときはちょっと複雑な気持ちになります。

貯めていたとしたら「本当は貯金しちゃいけないのに」と思うし、

使いきろうとしているなら「税金なのに」と思うし、

でもお祝い事だからとくれる祖母の気持ちもありがたいし、孫としては複雑です。



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