身内の生活保護談

私のとても身近な身内が、10年以上前から生活保護を受けています。

受けるきっかけは、本人の病気が原因でした。

 

それまでは、大工の親方として働いていたので、

当初は生活保護を受ける事を大変嫌がっていましたが、

脳梗塞でい左半身麻痺になってしまい、

当時同居する家族もいなく一人暮らしでしたので、

最後は仕方なく受給する手続きを入院中にすることになりました。

 

手続きをするまで、生活保護について、

だいたいの内容した知らなかった私ですが

手続きを見ているうちに色々知っていくことになりました。

 

まずは、持っている資産は全部お金にされてしまいます。

車は所有できません。

人間が人して暮らせる必要最低限の金額しかいただけないので、

障害があっても、病気の方でもなんとか工夫して節約をしなくてはいけません。

 

また受給に関して事前に、調べられる身内みんなの所得なども調査されたり、

記入する書類などもありました。

 

幸い、うちの身内に関しては調査を嫌がる人はいませんでしたが、

世の中には生活保護の手続きをすることを身内に知られたくない人もいるかもしれませんし、

また調査を受けるのも迷惑だと感じる方もいるかもしれないと思いました。

ですが、身内に援助できる家族がいる場合は保護は受けれない、

もしくは減額になるのでそこは仕方ない道なのでしょう。

 

手続き担当の区役所の保護課の方は、今思い出しても嫌な方でした。

当時私は22才でしたが、私ひとりで役場に出向くと見下した態度で敬語もなくなる方でした。

また病気で倒れたばかりなのに、

「すぐ働けませんか?働いてすぐ保護受けてもやめてほしい」

と私によく言ってくる方でした。

 

保護課は、困った方が頼れる最後の担当だと私は思っていましたので、

非常にショックを受けました。

そして病気の人に対してすぐに働いてほしいというその思想までも驚きました。

 

私の身内は、自分に自信があるタイプでしたので、

まず病気になって落ち込んでいて、更に障害が残ってしまい

自暴自棄になりそうな時の保護課のその言葉。

今思いかえしても、憤りをおさえきれません。

 

今病気になり、10数年経過し、身内は仕事をしようという気持ちなり、

いま就職活動をしています。

障害者採用の会社を受けていますが、なかなか採用されない現実はありますが、

現在のケースワーカーさんと相談しながら決めています。

 

就職に関して、絶対働けるという保証は現時点でゼロではありますが、

生活保護を受給しているすべてのひとが、働きたくない人ではない。

前向きに頑張ろうとしている人もいるという事をこの文章で伝えることが少しでも出来たらと願います。



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