93歳の伯母が生活保護を拒む理由

これは伯母の話です。

生涯独身で93歳になります。

 

年金額は月にして10万円くらいです。

定年まで働いていたのですから、そんなに少ないわけがないと思うのですが

過去に脱退してお金を貰ってしまうのが流行ったことがあるそうです。

こういう人は多いです。

何かの意図があって推奨されたのでしょうか。

 

まさかこんな高齢化社会になるとは思わないし、

伯母だって自分が90過ぎまで生きるなんて思っていなかったでしょう。

せいぜい70歳まで生きられればと思っていたのではないでしょうか。

それなら若いうちに使ってしまったほうがいいと考えるのもわからない訳ではありません。

 

でも現実に生きているんですよ。

しかも住んでいるところはURで家賃が7万なんですよ。

やっていけるわけがないではないですか。

安いアパートに移るようにアドバイスしましたが聞く耳を持ちません。

生活保護なんてとんでもない話なんですよ。

 

何だかね、あの時代の人は最後は実家に面倒を見てもらえればいい

と言う考え方があるようで、時代が読めなかったのでしょう。

そんなことをするくらいなら身内に無心した方がいいと言いう考え方なんですね。

首に縄を付けて市役所に行くわけいかないので、粘り強く説得しました。

 

断っておきますが私の家庭は家族三人非正規雇用でそんな余裕はありません。

誰かが大病でもすればそれこそ生活保護のお世話になるかもしれません。

 

高齢者ということで手続きはスムーズにいきました。

それが去年の初めのことです。

その夏に伯母は転倒して大腿骨を骨折しました。

寝たきりにはなりませんでした。

物凄い回復力なんですよ。

この時は保護を受けていて本当に良かったと思いました。

 

私には入院費を出せるような経済力はないんです。

生活保護は医療費が無料なんですよ。

それはね入院の場合紙オムツとかクリーニング代とか

多少はかかりますが微々たるものです。

ありがたいことです。

これを見ても人が寿命を全うするまで面倒をみてもらえるすばらしい制度だと思うのです。

 

制度はいいのですが受給している人に対する非難が多いですよね。

確かにアル中ギャンブル依存、失業、体調を崩す。

そんな人はたくさんいると思いますが、ほっておけば亡くなってしまいます。

 

だけど伯母の場合はともかく、うつ病などで失業して給付を受けている人には

ハローワークと連携して就職活動をすればいいと思うのですが。

 

これは私の意見ですが本当はみんな自分の力で働きたいんですよ。

でも生ぬるいお湯につかっていると気力が無くなってしまうのだと思います。



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