私の父が生活保護を受給したのは、ガンだと診断されてからです。
自営業であったため、多額の借金がありました。
自己破産ですべての資産と債務を放棄し、
高額医療制度を利用しながらの治療中に申請したところ、
審査を通ることができました。
具体的には平均1ヶ月9万円で、年末年始には1万円程度の増額があります。
家賃が4万円、水道光熱費1.5万円、治療のための交通費0.5万円、食費1.5万円、
ティッシュや洗剤など日用消耗品0.5万円、衣類や書籍など雑費1万円といった家計です。
ただ、家賃4万円以下の物件で、なおかつ生活保護者OKの大家さんを探さないといけません。
父の時でも何件か、生活保護を理由に断られました。
確実な収入があるにも関わらず、支払わない悪質な受給者がいるようです。
また、生活保護を受けている人には独り身、高齢、病気、身寄りがないなどの人が多く、
孤独死して発見が遅くなるといった心配もあるとのこと。
私はすべての手続きで、子供として同伴するようにし、
家族が定期的に訪れていますよということをアピールしました。
医療費は薬代も含め、すべて免除です。
ガンの定期検査も普通に受けるとすごく高いので、
その点は家族の負担にもならずとても助かっています。
また、NHK受信料も免除となります。
役所で証明書をとり、NHKの担当者に見せるだけで大丈夫でした。
仕事については、就職活動はするものの、ガン患者は再発のおそれもあるためか、
日雇いもしくは短期就労の仕事にしかつけていないというのが実情です。
働いたら、月ごとに就労日数やもらった賃金を報告します。
その分だけ、翌月以降の保護費から差し引かれることになります。
また、別で就職活動の報告書もあり、
面接を受けたり電話したりといった状況も報告してほしいと言われています。
父のように高齢で、体力的な面で長期就職が難しい場合は、
あまりうるさく言ってくることはありません。
人によっては、この催促が精神的に負担となる場合もあるそうです。
幸い、父は知り合いの会社で時々単発の仕事をさせてもらっていて、
きちんと報告しているという信用も関係しているかもしれません。
家族としては、子供である私や妹もそれぞれ家庭があるため、
なかなか定期的な資金援助は難しいのが本音です。
食事を持って行ったり、お米や野菜を分けたりというような支援をしています。
家族の所得を見て、支援できるかどうかの確認などは来たことないです。
最初の申請の時と、年に1回、支援できますか?
という書面での確認はありました。