生活保護の方の入院から感じる疑問

わたしは看護師として働いているのですが、

生活保護の方の入院が本当に多いので疑問を感じています。

 

生活保護の患者さんは、入院基本料や治療費の自己負担はありません。

なので、病院のパジャマを借りたらその実費であったり、

食事代など、保険ではない部分のみの請求になるので、

他の患者さんと違って入院費がかなり少なくなります。

 

そのことを知っている患者さんの中には、

病院にご飯を食べにきているのでは、

寝るところを確保しにきているのでは

と思うような発言をされていらっしゃる方もいらっしゃるのです。

 

生活保護の患者さんの中には、離婚して籍だけ抜いたけれど

実は元配偶者と繋がりのある方もいらっしゃいます。

ある生活保護受給者の女性の話なのですが、いつも病室には元ご主人がお見舞いに見えていて、

一箱5000円の高級なイチゴや、大人気で並ばなければ手に入らないような

レアスイーツなどの差し入れを食べていらっしゃいました。

 

その患者さんは腹痛でいつもご自分で救急車を呼ばれて、

ご本人の強い希望での入院になるのですが、毎回の入院で同じことを繰り返していらっしゃいました。

 

他の患者さんで身寄りのない生活保護の男性の方は、

いつも「おれが払わなくても、国が入院費払ってくれるから全部の治療やっとくよ」

というのを、口癖のように言っていました。

 

身寄りがいらっしゃらず、働かない状況に置かれているので、

生活保護の受給は致し方ないのだろうと思っていたのですが、

国民の一生懸命頑張って働いて納めている税金を、

そのような感覚で使われてしまうことには疑問を隠せませんでした。

 

生活保護の受給者である患者さんの命も、同じ命ではありますが、

そこまでの治療が必要であるのか、どこまで国が負担して治療をしていく必要があるのか

ということを考えてしまったりもしました。

 

中には、治療費が払えないからと、ご家族の方と患者さんで話し合われて、

泣く泣く治療を断念される方も多くいらっしゃいます。

「お金の都合がついたら必ず治療して治してあげてください」と、

泣きながら苦渋の決断をされるご家族、患者さんがいる中で、

「自分の治療費は国が負担してくれるから」とさまざまな治療を受けていく患者さんがいることが、

不公平な感じさえします。

 

本当に生活保護を受給する必要があるのか、国はどうして徹底して見れないのでしょうか。

本当に受給する必要がある人が受給出来ていないこともあるのに、なぜそれは続いて行ってしまうのでしょうか。

もっと公平に必要な方が受給できて、制度がしっかりと整うことを願うばかりです。



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