生活保護の方の引っ越しについて

看護師をしています。

地域の透析科のクリニックや精神科の訪問看護をしていますので

それなりに生活保護の方を関わる事は多いです。

 

透析科のクリニックの時に生活保護の方が東京から大阪に遊びにきました。

彼氏の母親が大阪ですので遊びにきたのがきっかけです。

その時に旅行透析をしたのが当院でした。

 

当院では回診が透析を行う事にあります。

そこで担当に当たったDrに惚れこんでしまいました。

ずっと採血の値が悪かったのですが、東京の透析クリニックでは半ば放置されていました。

 

その数値に喝を入れたのが当院のDrだったのです。

早速Drの言うOPEを受けたい!もっと診察をしたいと東京に戻ってからも大阪に来ることを望みました。

受診の用事で大阪に来ることには問題がなく、一度来ると1カ月以上は大阪に滞在していました。

その内に透析自体を当院でしたいと言い始め、東京から大阪に引っ越したいと言い始めました。

 

しかし、生活保護の引っ越しは容易なものではありません。

管轄も変わりますし、引っ越す理由がないとなかなか引っ越しが出来ないのも現実だと知りました。

Drとしては当院で治療を希望されている以上無碍には出来ません。

出来る限り協力をしたいと言うのが本心でした。

 

役所に提出する書類には大阪で透析治療をした方が、

何故か採血データの数値が良い、もしかしたら水があっているのかもしれないと情報提供書を記載しました。

院長先生の行動もあって、本人が希望してから1年ほど時間を要して引っ越しが叶いました。

兼ねてから彼氏も母親の事を心配して大阪に引っ越したい願望もあった様で、

万事うまい事いったというのが本音の様でした。

 

因みに、二人は付き合っていると言う状態です。籍を入れていません。

その訳はやはり生活保護の給付金を頂く事が目的でした。

しっかりその様に話した事は彼氏はありませんでしたが、

気弱な透析患者で生活保護中の彼女に聞くとその返答が返ってきました。

 

本人は結婚して籍も入れたいけど、彼氏がお金の事で納得しないのでしばらく、

もしかしたら一生このままの関係かもしれないと言っていました。

結婚して同じ世帯になると彼氏の方は仕事をしているので、

生活保護の受給資格がなくなってしまうからだと言っていました。

 

現在彼女は週に3回の透析治療を1回4.5時間行っています。

仕事は出来ませんし、していません。

生活保護費は透析患者と言う事もあり月々30万円程入ってくる様です。

正直、看護師として彼女の治療を行っていますが、

彼女の背景にその様に考える彼氏がいると思うと何とも言えない気持になります。



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