私は2015年の2月から生活保護を受給し始めました。
というのも、それまで会社務めをしていたのですが、
パワハラに病んでしまいうつ病を発症してしまったからです。
それに加え、貯金もゼロ。
療養するにも医療費がなく困り果てていました。
そんな時元上司から一言、『生活保護を受けてみては』とのアドバイスを頂き、
区役所へと相談に行きました。
区役所の生活支援課に行くのは緊張しましたが、
生活の為と思い勇気を出して相談してみると意外にも職員の方は優しく、
このままいけば審査基準をアッサリ通るかもしれないとのことでした。
それからまた後日区役所へ行き通帳や財布の中身をチェックされた後、
過去の職業経験や学歴なども細かく聞かれました。
こんなことまで聞くんだ、とビックリしましたが生活保護受給の為素直にすべて答えました。
後日家庭訪問があり、高価なものがないか、きちんと生活していけそうかなどを調査され、
また九州にいる家族にも「支援はできそうか」などの調査を行い、
その2週間後にめでたく生活保護を受給することとなりました。
ここまで怒涛の3週間でした。
なんせ残金が3万円しかなかったので区役所の方も
急ピッチでわたしへの受給を進めなければなりませんでした。
はじめの受給の月は余裕がありました。
なぜなら先月分の日割り保護費と今月分の保護費、それから財布に3万円あったからです。
「生活保護っていいな、楽勝じゃん。お金もいっぱい貰えるし」そう思っていました。
しかし翌月から家賃を含めて13万円の支給となり、一気に苦しくなりました。
ここは横浜、物価も家賃も高いからです。
わたしは一生懸命節約をしなければなりませんでした。
その間にうつ病の治療や休息も必要でした。
生活保護といっても楽なものではありません。
医療費が無料なのは有難かったですが。
受給を4か月経ったあたりでは、わたしはもうすっかり好きなお酒を飲まなくなっていたどころか、
ヘビースモーカーだったのですがタバコも絶っていました。
タバコやお酒なんて買う余裕がないからです。
恥ずかしながら生活支援課の方に「お金が足りない。生活が出来ない」と泣きついたこともあります。
ですが冷静に考えてみると国民の税金で暮らしている訳ですから贅沢が出来ないのは当たり前でした。
今は生活保護を打ち切って結婚し旦那と子供と3人でくらしてパートタイムの仕事をしています。
貴重な経験をしたなと思っています。
生活保護がなければ私はどうなっていたかわかりません。本当に感謝です。
うつ病も完治とまではいきませんがだいぶ良くなったので
これからは出来る限りでお世話になった方へ恩返ししていきたいと思います。