冷たい現実、生活保護科の担当者

私が高校2年生の時、実家が生活保護の受給を始めました。

五人家族でしたが家賃に制限があり兄弟は皆満足に部屋がない状態で寝るのにも苦労しました。

 

大学進学の夢があった私は進学費用を稼ぐためバイトを始めましたが

毎月細かく貯金する金額を決められ、高校生らしい遊びも全くままなりませんでした。

 

少し上の大学を目指す事を生活保護の担当者へ告げると、

浪人を良しとしていないためか私立やもっと下の特に行きたくもない大学を第1希望にされてしまいました。

 

そして父と母の離婚で引越ししなくてはいけなくなったものの

どれだけ訴えても引越し費用が下りず、

私のバイトの給料など色々なお金をかき集めて引越しをする事になりました。

 

引越し後は生活保護科の担当者が変わりましたが

以前の担当者と現在の担当者とで言っている事がかなり違っていて

何度も区役所へ足を運んだり電話をしたりしました。

しかし、詳しい回答は先延ばしにされ

担当者からの用事がある時にしか電話が来ないという状態が続いています。

 

生活保護法は私たちが思っているよりもかなり目まぐるしく毎年改定されており、

そのため担当者が変わった時に言っている事が全く違うといった事態が発生する事が多々あり

生活保護受給者はその度に混乱してしまうのです。

 

前述では大学進学費用を貯めるために高校へ通いながらバイトしていた事を記述しましたが、

担当者の方が言っている進学費用とは入学金のお話で

その後の授業料という訳ではない。というお話を受けた事があります。

 

苦労して貯めたお金ですが、入学金以外の用途で使えないというのは分かっていましたが、

余ったお金を授業料に回す事すらダメだと言います。

 

私の知人は授業料を払うために水商売で体を売るようになってしまいました。

周りの生活保護受給者でも女性の方は特に手渡しで給料を貰えて

生活保護にバレないからという理由で体を売っている方が多くいます。

 

生活をするために生活保護を受給しているのに体を売るまでしないと生活ができない、

もしくは生活が苦しく破綻しかけるというのはかなり難しい問題ではありますが

もう少し、生活保護法を見直していただきたいところです。

 

生活保護を受給していて良かったと思うところももちろんあり、

私は小さな頃から虚弱体質で大きな病気もよくあったのですが、

医療費がかからなくなった事によって出費がかなり抑えられ

医療費で生活が苦しくなる事が全くなくなり

急性腎不全を患った時にも安心して完治するまで通院できた事を今でもすごく感謝しています。

 

生活保護が今よりもっと困っている人のためになる事を祈っています。



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