生活保護ではクレジットカードが作れない。

通常の知的レベルを持ち合わせている人の場合には悪用する人もおられますが、

知的障害を持っている方でも特に悪意なく規則に反した事をする場合もあります。

一つ問題なのは、理解力に乏しい事です。

 

生活保護の最中にはクレジットカードを作成する事が出来ません。

通常、クレジットカードを申請する時には、

所得の記載の欄もあるので容易に作成出来ない、

審査があるから通りにくいと考えます。

 

しかし、実は所得が無くても

身分証明書が自立支援の物だけでも作成する事が出来るのです。

全てのクレジットカード会社で作られる訳ではないのですが、

有名なクレジットカード会社でも容易に作られるのです。

 

私は知的障害者の暮らすグループホームで働いているのですが、

知的障害を持っている方がこの度、勝手に申し込まれたのです。

普段の生活はグループホームに入居されています。

住所を一つにして他の方と生活し、毎日支援人が在宅している状況です。

それでも一人で仕事に行き、休みの日には外出します。

スーパーで買い物をしたりするのも保護費の中から可能です。

 

そんな彼女が一人でスーパーに行った時に声を掛けられて申し込みをしたのです。

彼女からの報告は無く、現物が郵送された事で事実が発覚しました。

 

クレジットカードは一種の借金です。

保護費を頂いている状態でのクレジットカードの保有は出来ません。

買い物をしてしまい、支払う事が出来なくなればどうするのか、

と説明しますが、理解を得られません。

彼女の知的レベルは年少よりも低いのです。

 

彼女自身は自分にもクレジットカードが作られたと言う事が大変嬉しかった様で、

解約の電話をしている傍らで何度もクレジットカードの写真を撮り、

カードにキスする程でした。

彼女にとってはクレジットカードは一人前の証だったのかもしれません。

 

彼女の希望に沿い、カードを持っている彼女の写真も収めました。

そこまで欲しい物だったとは知らなかったのですが、

規則ですのできちんと本人から電話をさせて解約に至りました。

 

療育手帳しかなくてもクレジットカードが作れるのか、

カード会社に問い合わせると可能だと言う返答でした。

 

彼女は日常生活を送る事も出来るし、生活を規制する訳にもいきませんが、

しっかりと目を見張っていないといけない状況ではあります。

 

又、今回の一件で分かった事は生活保護になる時には

クレジットカードの解約を余儀なくされます。

もし、今後生活保護を受ける事になりそうな時には

クレジットカードのポイントもしっかり消化して解約をしたいものです。



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