友人に生活保護受給世帯の子が何人もいます。
今日本では生活保護を受給している人、世帯は決してめずらしくありません。
私は都立の定時制高校に通っていましたが、
感触としてはクラスメイトの約3割ぐらいが生活保護受給家庭の子でした。
服は綺麗でおしゃれもしていて(ウィッグをしたりカラーコンタクトをいれたり)
いまどきの高校生といった姿の子がほとんどで
生活に困窮しているといった様子は見た目から全く感じ取れません。
実際になぜ生活保護を受給するようになったのかを聞いてみると
お母さんもしくはお父さんが失業・転職などをして
一時的に家計の収入が不安定になったために生活保護を受給しだした。
というケースが大半でした。
中には家族が病気もしくは障害のために働くことがむずかしいという家庭の子もいましたが、
皆明るく普通の高校生らしい日常を送っていました。
世間一般の生活保護のイメージと現実は違うのかもしれません。
また、生活保護受給中は様々な制約があるらしいのですが
どれも気にならない(不便とは思わない)レベルだそうです。
贅沢品の所持は禁止などと言われているみたいですが
流行りのゲームを遊んだりオシャレをしたり楽しんでいる子のほうが多かったです。
また生活保護に対しての偏見もほぼなく、
学年全域で受給世帯の子の割合が多かったこともあるかと思いますが、
みな自分の現状や生活保護そのものにたいしてはよく受け止めていて、
否定的な意見はほぼ無かったです。
そのため、いま現在生活保護にたいする偏見や差別といったものも、ほぼ無いとおもっていいでしょう。
ケースワーカーの方が定期的に自宅を訪れて近況報告などをするらしいのですが、
必ず家族全員で面会をするらしいです。
生活保護を受給する親の意見だけではなく、子の意見も尊重する、という意図があるらしいです。
話を聴いていて、私はますます生活保護に興味がわいてきました。
どちらかというとマイノリティなジャンルの話題ではありますが、
身近な知人友人からこうした生の意見を聞くことができ
世間で生活保護に対するイメージとのギャップもありますが、
個人的には生活保護はそんなに堅苦しく捉えたり敬遠するものではなく
家族や自分自身がもし体調を崩してしまったときや失業してしまったときなどに、
生計を支えるひとつの選択肢として各々が心に留めておいてもいいのかな?と感じました。
受給をはじめてもいつでも自己申告で受給停止することができますからね。