私は生活保護受給者でした。
小さい頃から、両親共に病気だったので、生活保護を受けていました。
小さかったので、それがどういうものなのか、一体なんななのか分からなかったですが、
給食費が他の生徒のいる前で呼ばれて返ってきて、持って帰って母に渡していたのを覚えています。
私が18歳の頃、出産をきっかけに摂食障がいになり、それがきっかけで離婚もして、
1人で産まれたばかりの子供を抱えて、病気の状態で働くのは不可能だったので、
お医者さんに生活保護の制度を教えて貰って、市役所に相談に行きました。
当時、摂食障がいという病気はあまり知られておらず、診断書を病院で書いてもらい、
申請し、受理はされましたが、当時のケースワーカーさんが私の両親のケースワーカーさんでして、
病気の事を根掘り葉掘り聞いてきました。
私の病状は、過食嘔吐「食べたら吐いてしまう」だったので、
何を購入して、何を食べたのか知りたいと言われ、レシートまで見られていました。
風邪などひいたりして、病院へ行くのに、保険証の代わりに医療券が必要だったので、
生活保護の課まで行って、どこがどうしんどいのかまで聞かれ、それを伝えてから発行して貰っていました。
まだ若かったせいもあり、それが監視されてる様にしか取れず、辛かったのを覚えています。
でも、治療費は自己負担ではなかったです。
住居も、5万4千円以内の所で探し、毎月安定したお金が入ってくるという安心感はありました。
子供も優先的に保育所に入れても貰えました。
もちろん、少しでも自立出来る様に働く事を勧められ、何度か働いた時もあります。
ただ、闘病中だったので、なかなか自立する事は難しかったのですが、
34歳の時に縁があって、再婚する事になり、
ケースワーカーさんに報告すると手を叩いて喜んでくれてました。
それを気に、15年という長い生活保護の生活から抜け出す事が出来ました。
ストレス社会であるこの世の中。
安定した収入を働いて、稼ぐ事が難しい時代でもあります。
私の友人も生活保護を受けながらも、2人の子供を抱えて頑張って働いています。
生活保護を受給するという事は、凄く肩苦しいと感じる事もありましたが、
どうしても生きていく事が困難な人にとっては、とても必要な制度だと感じています。
ただ、私は15年もかかりましたが、生活保護から抜け出して行く事も必要だとも思います。
今自立して4年が経ちましたが決して裕福な暮らしは出来てませんが、
15年の受給して貰ってた事を盾にこれからも頑張って行きたいと思っています。