生活保護を受けて、
「もしそのことが近所に知られたら嫌だ」
と感じている人も少なくはないでしょう。
その心配のために福祉事務所へ相談にも行けないという人もいるかもしれません。
とはいえ、役所の公務員であるケースワーカーや、
準公務員である民生委員には守秘義務がありますので、
「誰々が生活保護を受給している」などの情報は絶対に他言してはいけないことになっています。
しかし、周囲に絶対に知られないとは言い切れない部分もあることも事実です。
例えば、地域の担当ケースワーカーの顔を知っている人に、
家庭訪問の際に家に入るところを目撃されれば、
その世帯が生活保護を受けていること悟られ、密告されてしまう可能性はあります。
また、病院に行く際には保険証ではなく医療券を出して診察を受けるので、
病院関係者にも生活保護受給者であることはバレてしまうでしょう。
そして窓口で並んで保護費を受け取る福祉事務所では、
受給者同士が顔を会わせることになるので、やはり顔を知られてしまうことになります。
近所の目が気になるのはわかりますが、これはある程度、割り切るしかない問題だと言えます。
また、生活保護で利用世帯ごとに保護台帳というものがあり、
保護を受けている人の親類縁者が全て載っています。
生活保護を申請すると、役所から親や兄弟、子どもなど扶養義務のある人へ、
「面倒を見ることはできないか?」といった連絡がいきます。
一番知られたくない人に、生活保護を受けることを知られてしまう可能性は高いといえます。