生活保護への批判

「生活保護受給者の暮らしは楽な上に贅沢もできる」

といった誤った情報がマスコミの報道によって流されています。

 

また、「生活保護を受給してる人が高級外国車に乗っている」

なんていうデマも飛び交ってますが、

そもそも生活保護の利用者は特別な事情が無い限り、車の保有は認められていません。

 

他にも、「生活保護の受給者がタクシーを使っている」と報道されることもありますが、

生活保護の利用者の8割は障害を持っている人や、高齢者です。

普通のの人なら歩けるところでも、バスやタクシーを使うことも当然あるでしょう。

 

「1日に使える金額が1000円しかない」という話を聞くと、

一般の人は、「国民の税金で食べているくせに、贅沢を言うな!」と反感を持ちますが、

1日1000円程度では、急な出費に対応することはできませんし、

毎日、毎日、生活を切り詰めて捻出できるのが、「1日1000円」なのです。

 

これでは、なかなか「最低限の文化的な生活」を維持することはできないのです。

 

そもそも生活保護は、単に生きるためのギリギリの水準ではなくて、

健康で人として社会的な付き合いなども含めた、水準でなければならないと規定されています。

憲法が保障しているのは、最低限度の「生活費」ではなく、最低限度の「生活」です。

 

それに公務員や国会議員の給料だって、言ってみれば税金です。

彼ら全員が、まっとうな仕事をしていると言い切れるでしょうか。

 

「でも、生活保護を受給しているくせに、パチンコやギャンブルに使う人は何なの?」

という言い分もあるでしょう。

 

ですが、支給された生活保護費を、何に、どれだけ使うかは、原則として受給者の自由なのです。

健康で文化的な生活の範囲内であれば、娯楽を享受することは認められています。

 

それに、適度な飲酒やギャンブルは、楽しむため、ストレス発散のためには必要なこと。

ですから、不正受給には当たりません。

 

批判する人の中には、「現金ではなく現物給付にすればいいのだ」と言う人もいますが、

何を必要とするかは人それぞれですから、現実的とはいえません。

 

大切なのは、「生活保護費で遊んではいけない」という決め付けではなくて、

生活保護費といった財源を生活費や生活必需品として、

適切に消費することができるように生活支援をしていくことなのです。



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生活保護への批判 への2件のコメント

  1. ヤマグチマサアキ

    生活保護費の不正受給してる人はかなり居ると思います。私は、数年前まで横浜市に有るバス会社に勤めてましたが、ある団地でバスに乗るお客さんですが、生活保護世帯の乗車証で乗るのですが、その人はブランドバックとかネックレッス、ブレスレットの装飾品持ってる人がかなり居ましたよ。
    普通に働いてる人がひもじい思いしながら生活してるのに、働いてない人の方が贅沢出来るのは許せません。

    返信

  2. 名無しの日本人

    そもそも生活保護とは文化的な生活を保障するとともに自立を促すものだ。自立する義務も果たさずただ無駄にダラダラと生きてる連中になぜ娯楽を選択する権利がある? 生活を保護し自立するまでがセットなんだけど?

    さらになぜ公務員と国会議員が出てくる? 税金とは日本というシステムを運営する資金であり、それらは適正な使われ方は求められても結局は使用料金と変わりない。それらを運営する人間に給料が支払われるのは当然。公務員の仕事、税金による給料に文句があるなら日本という枠組みから出ていくか、自分で公務員の仕事を民営化できるほどの公平で効率のいいシステムを作り上げればいい。公務員は本来ろくに儲からない仕事だが、利益が出せると判断されれば民営化ができる。なのになぜ働きもしない人と同列以下に扱われなきゃいけないんだ?

    返信

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