ニート出来なくてなっても生活保護がある?!

とある住宅の一室、パソコンのキーボードを叩きながら一言つぶやく人がいます。

「そろそろニートも周りの目がきつくなってきたから生活保護でも受けるかな」

 

また別の人はテレビを見ながらこう言います。

「親が働けなくなったら生活保護を受給するか」

そう考えている現役ニートの人もいるかと思います。

 

ニートの人でも生活保護を受けることが出来るのでしょうか?

結論から言うと、「受けることが出来る可能性はあるが、ハードルは高い」です。

何故なのでしょうか?

 

まず、生活保護を受けることが出来る人の要件として、

①身体もしくは精神、もしくはその両方に持病や障害があり働くことが出来ない人

②預貯金、不動産、車などの資産を持っていない人

③親、親戚などの支援を受けることが出来ない人

この3点を満たしていないと、生活保護を受けることはまず出来ません。

 

例えば、持病があり退職していまい

転職や復職が出来ない人は①の要件を満たしていますが、

親や兄弟、親戚などが健在な場合、親などが支援をする余裕がなくても

「支援してくれそうな人がいそうだから」

という理由で生活保護を受けることが出来ないことがほとんどです。

 

つまり、身体もしくは精神に障害や持病がなく、

実家暮らしで生活費などを親や家族に用立ててもらっているニートの人は、

生活保護を受けることが出来る人の枠にかすりもしないのです。

 

よほどの資産家でもない限り、死ぬまで親や家族のお金で生き続けるのは不可能です。

親や家族の収入が途絶えたら生活保護にシフトチェンジするのではなく、

貧困にシフトチェンジする可能性はとてつもなく高いです。

 

いつまで続くか分からないニート生活にもらえる見込みがほぼない生活保護。

ニートの人は、一度自分が置かれている状況を客観的に見てみた方が良いでしょう。

 

ニートの人に対して

「自分で働かないで親のお金で苦労しないで暮らしている甘ったれた人・怠け者」

というイメージを持つ人が多く、

ニートの人が置かれている環境は決して良くはなく、

世間からの風当たりがかなりきついのが現実です。

 

また、ニートの人を養う家族にも「いつまで養わないといけないんだ」や

「自分の老後はどうなってしまうんだ」といった不安を抱えながら日々過ごしています。

 

世間からのイメージ通りのニートの人がいる一方で、ニートの人の中には

「ニートであることが恥ずかしいしやめたいがどうしたらいいのか分からない」や

「働きたいが人間関係を築くのが難しい・怖い」

ともがき苦しんでいるうちに時間が経ってしまったと人も少なくありません。

 

苦しんでいるのであれば、通信教育で資格を取ってみたりボランティアをしてみたりなど、

何か先に繋がることを始めてみてはいかがでしょうか。

 

「自分は変われる・やり直せる」という自信が生まれたら、

「働きたい!」という意欲も強まってくると思います。

 

しかしながら、二ート歴が長期化している人がいきなり自力で就職を目指すのは、

正直難しいでしょう。

まずは、住んでいる地域を管轄するハローワークを訪ねてみてみましょう。

 

職歴がない・ブランクがある人でも大丈夫な仕事を紹介してもらったり、

職業訓練を受けながら就職を目指したりなど、

近所や親戚などの周囲の人の白い目に耐えながら

「ニートから生活保護へのスキルアップを!」と画策するよりは、

精神的にも楽かも知れません。

 

そして、ニートの人を養っている家族の人も自分たちだけでどうにかするのではなく、

都道府県や市町村の相談窓口、民間の支援機関を頼ってみてはいかがでしょうか。

少なくとも、気持ちが軽くなると思いますよ。



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