生活保護ではペットを飼えない、
今飼っている子を手放さなくてはいけないと悩んでいる人もいるかもしれませんね。
私の場合をお話しすると、ペットの猫を飼うことについては一切何もいわれませんでした。
担当のケースワーカーさんや地域の特色などもあるのかも知れませんので、
あくまで自分のことしか分かりませんが……。
もちろん、自分の食費を出すのも精一杯のような状況で、
ペットの餌代まで出すのは大変ですし、なによりペットが病気になったときに
病院にもろくに連れて行けない状況なのがふがいないです。
そんな情けない環境でペットなど飼うなと批判されても仕方ないかもしれませんが、
私の相棒の猫は、何よりの癒やしになってくれています。
そもそも私が生活保護を受けるきっかけになった病気は、精神疾患なのですが、
メンタルを病んでいる人でなくても猫をなでているとほんわかした気分になれるのは分かってくれるでしょう。
実際に、涙に暮れる日々や辛い気分の時、そばに寄り添ってくれる愛猫に何度命を救われたことか……。
一度や二度ではありません。
昔はどちらかというと犬派でしたが、家に引きこもりがちになって散歩をさせられないので、
猫を拾ってきたのがきっかけでした。
犬を飼っていたらそれはそれで強制的に外に出かけるきっかけになったのかも知れませんが、
トイレに行くのもやっとの状態が多い中で、やはり犬を飼うのは無理だったでしょう。
ペットセラピーという言葉もあるように、自殺率が減るというデータも実在しますし、
メンタル系の病気にはペットは打ってつけかも知れませんね。
「この子を置き去りにして逝けない」という思いで、踏みとどまることができたのです。
もし、同じような状況で、生活保護を受けている人はペットは飼ってはいけないといわれているのなら、
私のようなケースがあることを話して欲しいです。
ペット以外にも、基本的に趣味のものにはあまりとやかく言われないと聞きました。
漫画や雑誌など売ってもいくらにもならないでしょうし、私はパソコンも売れとはいわれませんでしたよ。
エアコンやテレビと一緒で、パソコンも生活必需品の域に入った証拠でしょう。
何もない空間でむげに時間をつぶすのは難しいですよね。
保護を受けて心身ともに休養しようにも、没頭できるものやペットの存在がなかったら、
ここまで回復はしなかったと思うのです。
ペットは大切な家族ですから。お金以上に、何物にも代えがたいものです。