私は化粧品メーカーの顧客窓口を担当しております。
中でも、未払い者への督促活動を行っておりますが、
稀に生活保護受給者と名乗るお客様ともお話をする機会がございます。
多くの方には時間をかけてでもお支払いをいただきますが、悪質なお客様もいらっしゃいます、
特に生活保護を未払いの言い訳にすることがどうしても許せませんでした。
以下は私が一度だけ、仕事中に我慢の限界を迎えたお客様のお話です。
そのお客様は、1年以上化粧品を定期購入しているお客様でした。
当初は期限通りお支払いをいただいていたのですが、
4か月が経った頃からお支払いが止まってしまい、
6か月間支払いがないまま商品の提供のみが行われていました
(支払いがないままに提供をするうちの会社もどうかと思いますが・・・)
未払い期間が2か月を経った頃、私はこのお客様に1回目の督促電話を掛けました。
お話を伺うと、支払いが止まったタイミングで生活保護を受けることになってしまったのだそうです。
これからは毎月中旬に支給があるので、支払い期限を支給日に合わせて設定するので
遅れてでも支払うようお願いをしました。
当初は「わかりました、すみません」と腰の低い様子でしたが、
未払いが重なっていくにつれてこちらの電話に対する対応も傲慢なものに泣ていきます。
「生活保護だから生活が苦しく支払いが遅れるのは当然でしょう」
何の恥じらいもなく、このようなことを言い放たれたのです。
驚いて言葉を失ってしまいました。
化粧品は生活必需品ではありませんから、一刻も早い定期購入中止を勧告しましたが
「私にとっては必ず必要なのだ、遅れても必ず払うから止めないでくれ」
と一歩も引かぬ姿勢です。
信じて支払いを待ちましたが、いつも約束を破り入金はありません。
とうとう提供停止の判断が行われたのは未払い金が6か月分に上ったときです。
私から街頭の客様にお電話を差し上げましたが、
傲慢さがさらに増したような態度に私は怒りがこみ上げてきました。
「生保なんだからいじめるな」
「そうやって金のない弱者から金を搾り取るのか」
「他の人とは違う、私は生保だ」と生活保護を食い物にするような、
特権的な発言を繰り返され私は我慢の限界を迎えてしまいます。
「生活保護を受けられていても生活を切りつめて迷惑をかけずに生きている人が多いのに、
あなたの態度はなんですか!恥を知りなさい!」と怒鳴ってしまったのです。
電話は切れました。
提供は停止され、未払い金は結局回収できませんでした。
生活保護受給者の皆様がこのように開き直りの態度を示すとは思いませんが、
生活保護は特権ではないことを重々承知してほしいと思います。